雇用調整助成金が機能していない中、従業員が直接申請する新たな休業支援
「新型コロナウイルス感染症等の影響に対応するための雇用保険法の臨時特例等に関する法律案」が
6月8日閣議決定され国会に提出され,12日の参議院本会議で全会一致で可決・成立しました。
対象は非正規雇用のパートやアルバイトも含むようですが、
あくまで中小企業の従業員が対象。
中小企業の要件
・小売業(飲食店を含む):資本金5000万円以下または従業員50人以下
・サービス業:資本金5000万円以下または従業員100人以下
・卸売業:資本金1億円以下または従業員100人以下
・その他の業種:資本金3億円以下または従業員300人以下
雇用調整助成金との併用は不可
休業手当を受け取れない労働者が多い中
直接、現金を申請できる新たな給付金制度です。
雇用調整助成金
日額上限1万5000円、月額上限33万円。
上限までなら雇用を維持した中小企業は
休業手当の100%を助成金でカバー(大企業は75%)出来る。
休業手当支払い後、助成金が企業の口座に後から振り込まれる、そして国の入金が遅い等の理由から
手元資金に余裕がない企業は申請していない。
休業支援金
上限は直近の平均賃金の8割、月額上限33万円。
雇用調整助成金を申請していない中小企業の従業員が対象。
企業から休業証明を受け取るなどして、ハローワークやネットなどで従業員が申請。
従業員の口座に手当が直接振り込まれる見込み。
具体的な手続きは審議中。
所属企業に資金がない、雇用調整助成金の申請はされないと思われる方
スピーディーに申請できるように準備をしましょう。
タイムカードなど勤怠がわかる物はおさえて置いた方が良さそうです。
本来休業手当を支払うべき企業の支払い義務は免除されていないので
休業手当を支払っていない企業に対して
30万以下の罰金やら立ち入り検査やらの可能性は否定出来ないみたいですが
そもそも休業手当出さないような会社が
そういう可能性がある中で休業証明みたいな物を
すんなり出すのかなとか思っています。
なんだか忙しくなりそう。